近親結婚を防止するための方法

私から生まれた子供同士の、将来的な結婚の防止方法をご紹介いたします。

全てのレシピエントの方々から、出産後に、お子さんの情報（性別・生年月日・出生時体重）をお知らせいただいております。これらの情報は、お子さんが将来結婚する前に、お相手が私から生まれた方である可能性を確認するために使います。

具体的には、次のようなお問い合わせと返答を考えています。

お問い合わせ例

「私はあなたの精子提供で生まれた男性で、生年月日は2018年4月１日、出生時体重は3300gです。結婚予定の相手は、女性、生年月日2019年4月2日、出生時体重は3301gなのですが、あなたの精子提供で生まれた方の中に該当者はいますか？」

返答例

「該当者はいません。したがって、私の提供で生まれた方の可能性はありません。」

または

「該当者がいます。したがって、私の提供で生まれた方の可能性があります。結婚予定の方へ、今一度確認をお願いいたします。私の方でも確認の取れうる限りで、可能性のある方へ確認し、結果が分かりましたらお知らせいたします。」

以上のようにいずれの場合も、個人情報を決して漏らさない形で、お問い合わせに応じます。

近親結婚は、倫理面・遺伝面で大きなデメリットを発生させます。倫理的には、同じ親から生まれた子供同士が結婚することは、日本ではタブーとされています。そして遺伝的には、同じ親を持つ者同士が結婚すると、二人の間の子供に遺伝子の重複が起こりやすく、通常は起こりえない遺伝病を発症する可能性が極めて高まります。

このような観点から、私の提供で生まれた方同士が結婚をしないよう、情報をいただきお問い合わせに応じるなど、細心の注意を払って提供を行っております。同じ提供者由来の近親結婚が起こる可能性はごく僅かですが、万が一にも発生してしまわないように、提供者として責任のある行動をしていきます。

精子提供に関心のある方は、どうぞ北海道精子提供ボランティアのページをお読みください。

Please visit this page if you are thinking about being a sperm-donation recipient.